さきほど、スポーツジムで自転車こぎをしながら、テレビを見ていたら、偶然というか、BSハイビジョンで「チャップリン 世紀を超える」という番組を放送していました。あまりにも興味深かったので、延々1時間以上も自転車こぎをするハメに。おかげで、下半身がクタクタになってしまいました。

 帰宅後、ネットで検索してみたら、これは2006年7月14日放送の「ハイビジョン特集」(90分)の再放送だったことがわかり、「なーんだ」という感じ。ためしにNHKオンデマンドにログインし、検索してみましたが、残念なことに、公開されてはいませんでした。NHKの出し惜しみか?早急に公開をお願いしたいと思います。ジムでは、途中からしか見ていないので、ぜひ再視聴したいところです。今日の放送は、「ベストオブBS」という特集再放送の一環でした。

 忘れないうちに、そのエッセンスを映像とともに振り返ってみたいと思います。(イントロ部分はわかりませんので、省略します。放送にない部分は、ネットで検索した二次資料および私見です)

 チャップリンは、1889年4月、ロンドンの貧しい家庭に生まれ、移民としてアメリカに渡ります。10歳の頃、劇団にデビュー。1914年に映画デビューを果たし、たちまち人気を博します。1918年には、ハリウッドに自らスタジオを持ち、世界的スターに。

 1921年、『キッド』が大ヒット。故郷ロンドンに凱旋帰郷。大喝采を受けます。その巧みなパントマイムで、サイレント映画時代を代表するスターに。トーキー時代にはいっても、サイレント映画を貫き、『街の灯』(1931年)、『モダンタイムズ』(1936年)などの名作を残します。初期のドタバタ喜劇を脱し、現代社会を鋭く風刺する内容へと進化していきます。

 その頂点をなす作品が、『独裁者』(The Great Dictator:1940年)だったのです。NHKの番組でも、後半をすべて、この作品の紹介に費やしています。下の映像は、独裁者ヒトラーを象徴するもっとも印象的な場面(地球儀)です。


 
 しかし、チャップリンがもっとも訴えたかったメッセージは、最後の6分間の演説シーンだったでしょう。NHKが世界初の公開にこぎつけた、チャップリン自筆の300ページを超える台本が、この演説シーンの裏に隠された真実を明らかにしています。独裁者ヒトラーに対する最大級の批判でもある、「自由」と「平等」の訴えかけのメッセージは、ジョン・レノンの『イマジン』にも似て、「ナイーブ」と批判されたこともあるようですが、その普遍性ゆえに、まさに「世紀を超える」名場面として、永く記憶されることでしょう。YouTubeよ、永遠なれ!