「クロスメディア研究会」の調査(※)によると、ふだんブログを読んでいる人がみているブログの内容は、次のようになっています。
ブログを読む内容

 「自分の知り合いの日常の出来事」がもっとも多く、「趣味やサークルの話題」がこれに次いで多くなっています。やはり、身近な話題が好まれるようです。

 次に、ブログを読んでいて感じることを聞いてみたところ、次のような結果となっています。

ブログを読むときの経験

「時間つぶしになる」がもっとも多く、「楽しいと感じる」がこれに続いています。

 ここまでは、ブログを「読む」側の利用経験ですが、次に、ブログを書く側の利用実態をみることにしましょう。

 まず、ブログでどんな話題(コンテンツ)を取り上げるかを聞いてみたところ、次のような結果となりました。

ブログで書く内容

 「自分の日常の出来事」が圧倒的に多く、「テレビ」がこれに続いています。「テレビとツイッターの関係」の記事でも指摘しましたが、テレビとブログも相性がいいようです。ブロガーにとっては、日常生活と並んで、テレビが重要な情報源となっているようです。

 では、ブロガーは、日頃ブログを書いていて、どんなメリットを感じているでしょうか?

ブログを書いていての経験

 第1位は、「自分の考えや気持ちを発信できる」、第2位は、「書くことによって自分の感情や考えを整理できる」、「自分の近況を周囲の人に知らせることができる」ということです。私の場合も、この点には共感できます。やはり、ブログは、なによりも手軽で身近な情報発信メディアという点に最大の特色があるといえるでしょう。

 次回は、ブログの利用実態について、さらに深い考察を行う予定です。

※「クロスメディア研究会」というのは、首都圏のメディア研究者約10名からなるメディアにかんする研究団体です。本調査の概要は次の通りです。
調査時期:2009年8月
調査方法:インターネット調査
調査対象:ソーシャルメディアの利用者
回答者数 800人