ソーシャルメディアという言葉は、すっかり定着した感があります。ただ、一義的な定義が難しいかもしれません。CGMということばも、マーケティングの領域では、ふつうに使われています。「消費者発信型メディア」ですね。

 これとは別に「知識共有コミュニティ」という言葉は、主に社会心理学者が使っているようです。折田明子さんによると、「知識共有コミュニティ」は、次の表のように分類されています。
 知識共有コミュニティの分類
  出典:折田明子「知識共有コミュニティ」(三浦他, 2009)
 

 ほとんどソーシャルメディアと変わらないですが、「コンテンツ提供型」「コミュニケーション型」「コラボレーション型」という3類型は、わかりやすい整理かと思います。とくに「コミュニケーション型」の中に、「知識共有サイト」が含まれていて、これは「狭義の知識共有コミュニティ」といえるでしょう。

 いわゆる「Q&A」型のサイトが、狭い意味での「知識共有コミュニティ」になるでしょう。Yahoo!知恵袋がその代表例です。Q&A型の共有サイトの利用とコンテンツについては、次回、具体的な研究例をご紹介したいと思います。

参考文献:
三浦麻子・森尾博昭・川浦康至編『インターネット心理学のフロンティア』(誠信書房)2009年