みなさま、あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い致します。

 新年にあたって、今年のメディア、コンテンツの動きを、大胆に予想(期待)したいと思います。

【新聞】
 今年は、「電子新聞」元年ともいうべき大きな変化がみられるでしょう。すでに、毎日新聞、産経新聞が有料の電子新聞サービスを始めていますが、今年は、朝日、読売の二大紙が、日刊新聞のレベルで、低価格の日刊紙サービスに参入するでしょう。

 価格競争が展開されるので、たとえば、朝日新聞の場合、週刊誌のAERAとのパッケージで、月額1000円以下といったサービスを開始するのではないでしょうか?というか、それを期待したいと思います。

 読売新聞も、それに追随して、同じようなサービスを展開するでしょう。読売の場合は、強力な週刊誌がないので、日本テレビと組んで、新しい有料コンテンツの提供を始めるのではないでしょうか。

【テレビ】
 なんといっても、7月の地デジ完全移行で、大きな変化が起きるでしょう。紅白歌合戦でも、必死にPRしていましたが、完全移行に向けてPRをさらに強めることが予想されますが、家庭の2台目以降のテレビでは、デジタル化が遅れることは必須なので、予定通りのスケジュールが実現するのは難しいと思われます。政府も、こうした家庭に対し、無料でのチューナー配布などの対策を取らざるを得ないのではないでしょうか。
 オンデマンド配信については、NHKオンデマンドがどの程度普及するかが一つの鍵になるかと思います。現状では、2つの問題があります。一つは、iPad、iPhoneなどのモバイル端末で見ることができないという問題です。民放のニュースサイトなども同様です。世界標準規格に合わせることが急務でしょう。もう一つは、コンテンツの飛躍的な充実の必要性です。NHKは、すぐれた番組をアーカイブとして保有しています。これを、月額見放題の低廉な価格で提供することが求められています。「約束」倒れ状態が続くようでは、オンデマンド離れを招くことになるでしょう。

【雑誌、書籍】
 昨年は「電子書籍」元年といわれ、多くの出版社、広告代理店、書店などが電子書籍事業を立ち上げました。今年は、それらの間での競争が激化、統廃合が進むと思われます。新聞社やテレビ局も、異業種ながら電子書籍市場に参入するでしょう。なぜなら、これからの電子書籍は、「動画」コンテンツを含んだものが優位を占めるようになると予想されるからです。光回線、WiMaxの普及は、日本が世界最先端を行っていますから、インフラ面の素地はできつつあるといっていいでしょう。問題は、コンテンツ、フォーマット、プラットフォームの整備です。今年がそうした問題の解決に向けた第一歩を踏み出す年になってほしいものです。

 もう一つは、中小規模の書店、出版社の動きです。いわゆるWeb2.0の世界では、売れ筋ではないが、専門的な分野では潜在的ニーズの高い書籍を扱う出版社や書店が苦境に立たされていますが、デジタルコンテンツの広がりの中で、「ロングテール」を担う、中小出版社、書店が一致連合して、マーケットを拡大し、生き残りをはかるという動きが本格化するでしょう。EPUBの日本向け企画が今春にスタートするというのは、どの意味ではグッドニュースでしょう。

【ラジオ、映画】
 ラジオは、オーディオメディアですが、今年は、やはり「電子書籍」とのタイアップが進むのではないでしょうか?たとえば、「語学講座」などは、書籍や雑誌と連携して、「音の出る雑誌」が人気を集めるかもしれません。
 映画は、相変わらず停滞状態にあります。中小の映画館が営業を続けられないという事態も進行するかもしれません。
 欧米では、映画のコンテンツがiPadなどに対応し、多くの映画コンテンツがiPadなどで安価で見られるようになっています。とくに、レンタルビデオのラインアップが充実しています。日本でも、TSUTAYAなどが中心になって、300円から400円の価格でレンタルビデオのiPad配信を開始するのではないでしょうか?

【ソーシャルメディア】
 なんといっても、昨年世界を席巻したfacebookが日本でどの程度普及してゆくのかが注目の的です。ミクシー、グリー、モバゲーなどの日本勢がこれに対抗して、どんな新たな囲い込み戦略を展開するかが見所でしょう。とくに、既存メディア(テレビ、新聞、雑誌など)との連携がどう進むのか、大きな期待がもてます。

 以上、ざっと今年のメディア、コンテンツの動きを予想もしくは期待するメッセ-ジを書いてみました。どのくらいが実際に実現するものか、これからまた、日々ウォッチし続けたいと思っています。