大学1年生に対して、「ソーシャルメディアの利用状況」を含むテーマのレポート課題を提出してもらった(自由記述式)。回収数は118本。これをテキスト化し、「利用状況」の部分だけ抽出し、一つのテキストファイルに統合し、KH Coder(樋口耕一氏開発)を用いて内容分析してみた(※)。
 ※プライバシー保護のため、個人を特定できる情報は、前処理段階ですべて削除してある。

 今回は、パラグラフ単位で出現頻度45以上の語彙を対象として、出現頻度の分布とクラスター分析、多次元尺度解析の結果のみを簡単に報告する。

■語彙の出現頻度

 「利用」という語彙がもっとも多く、「twitter」、「人」、「mixi」がこれに続いている。

 ソーシャルメディア出現回数

■階層型クラスター分析

 上の情報をもとに、クラスター分析にかけてみたところ、次のような結果になった(一部省略)。
 動画共有サイト系が同じクラスターに固まっている。実際の回答をみても、YouTubeとニコニコ動画は、場合によって両方を使い分けている学生が多かったので、これは納得がゆく。

 mixiとtwitterも、きわめて近い関係にある。これも、回答をみると、両方のツールを上手く使い分けている記述が多く、肯けるところだ。「ソーシャルメディア」としての利用と、「情報収集」としてのツールの二種類があるようだ。これに対し、同じSNSでもfacebookは、異なるクラスターを形成しており、「世界」の人々との「交流」にメリットを感じる回答が多かった。これも、グローバルに広がるSNSの特徴を表している、

ソーシャルメディア利用クラスター分析

 ■多次元尺度法による語彙の2次元空間上の分布

 最後に、多次元尺度法を用いて、語彙の関連状況を2次元上に布置してみた。結果は、次のようになっている。中心部付近にmixi、twittr、利用、自分、使う、友達、ソーシャルメディアなどの語彙が分布しており、ソーシャルメディア利用の中核部分を構成しているようだ。同じSNSでもfacebookは、離れた距離にあり、「交流」「世界」「登録」といった語彙と近い関係にある。これと対極的な位置にあるのがYouTube、ニコニコ動画などの動画共有サイトだ。

ソーシャルメディア多次元尺度解析

 今後、さらに細かい分析を続けていきたいと思う。

【関連記事】

大学生のソーシャルメディア利用状況