私は昔からWindows PCのヘビーユーザーだったので、Appleにはほとんど縁がなかった。けれども、去年はじめてAppleのiPadを購入して、Appleユーザーにもなった。それで、いろいろと戸惑うことも多い。最近購入したPCは、富士通のWindowsノートPCだ。これはとても性能が高くて満足している。いまさら、AppleのPCを買う気にはなれない。持っているソフトがすべてWindows用だからだ。

 それでも、最近はやりのクラウド環境でなんとかWindows PCとiPadやiPhoneと同期させて、より快適なコンピューティング環境を構築したいと思っている。昨日は、dropboxを導入してみた。しかし、何か物足りない感じがした。そこで見つけたのが、iCloudだった。これは、Appleだけでなく、Windowsもサポートしているということなので、期待して、WindowsのコントロールパネルにiCloudをインストールした。これは簡単にできた。

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 この画面のiCloudをクリックすると、次のようなボックスがあらわれる。

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 問題はこれからだった。すでに取得済みのApple IDとパスワードを入れて、「サインイン」のボタンを押すと、「有効なApple IDですが、iCloudのアカウントではありません」というエラー表示が出てしまうのだ。なぜなのだろう??何回やっても同じこと。ネットで問題の解決をしたいと、いろいろと検索し、Apple Cloudのサポートサイトも見たのだが、正解は得られない。こんなことで、1時間くらいも時間を無駄にしてしまった。

 最後にわかったのは、iCloudのアカウントを取得するには、iOS 5 のインストールされたiPadかiPhoneでアカウントの設定をすることが必要だということだった。残念ながら、私が去年購入したiPadはiOS 5ではなかったのだ。なので、iPadのどこを探しても、iCLoudのかけらも見当たらなかったというわけだ。

 では、iPadのOSを iOS 5にアップデートするにはどうすればいいのか?調べてみると、iPadのUSBケーブルをWindows PCにつないで、iTunesソフトを使えば、これができるということが判明したので、さっそく、iPadをWindows PCに接続し、バージョンアップの作業を行った。これに要した時間がほぼ1時間。

 なんとかアップデートが終わり、iPad にもようやく iCloudのアイコンが表示され、これをクリックすることによって、iCloudのアカウント設定を終えることができた。Windows PCでのiCloud サインインも今度は成功し、WindowsとiPadのクラウド上での同期にも成功した。Windows PCでiCloudにサインインすると、次のような画面があらわれる。

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 そこで、クラウドに保存したいアプリをチェックして、「適用」ボタンを押す。これで、iPadと情報が共有できるのだ。iPhone4Sでも同じように共有できるから、たとえば、iPhone4Sで撮影した写真やビデオなども、このiCloudを通じてWindows PCにすぐ反映できるようになるはずだ。iPhoneはいま予約中なので、到着しだい試してみたいと思っている。iOS 5によるクラウドは、現時点で最高レベルのサービスといえるかもしれない。

参考サイト:
 ・iCloud(アップル社)