最近では、スマートフォンでラジオを聴けるようになった。NHKは「らじるらじる」で、民放は「radiko」のアプリを入れれば、そのエリアのラジオ放送を聴くことができる。また、TuneIn Radio というアプリを入れると、世界中のラジオ放送を聴くこともできるのだ。まさに、ラジオはインターネットによってよみがえりつつあるといえるかもしれない。

 しかし、残念ながら、インターネット上のラジオ放送を予約録音する機能は、これらのアプリにはついていない。TuneIn radio には登録した番組を直前にアラームで知らせてくれる機能はあるが、自動的に予約録音してくれる機能はついていない(かつてはあったらしいが、いまはないようだ)。

 そこで、いろいろとネットで調べた結果、ソニーから「ポータブル・ラジオ・レコーダー」(ICZ-R51)という製品が販売されていることがわかった。これを買えば、予約番組録音してくれるのだ。

 ラジオレコーダー 定価は、アマゾン価格で1万4260円。やや高いが、自動予約録音してくれるという機能は、きわめて便利だ。さっそく、昨日、池袋のヤマダ電機で、アマゾン価格で購入してみた。

 予約したい番組をディスプレイ上で指定し、予約ボタンを押すだけで、簡単に予約録音設定できる。各種のボタンが大きくて、わかりやすい。

 本体に8GBのメモリーが内蔵されており、本体メモリだけで、約357時間の番組を保存することができる。さらに、メモリーカードを差し込めば、録音時間はもっと長くなる。最大32Gbのカードまで対応している。私の場合、手持ちの16GBのSDカードを入れて使っている。

 ラジオの語学番組は、早朝とか午後に多いので、まだ起きていなかったり、仕事中の場合が多く、これまでは敬遠していたが、このレコーダーのおかげで、ラジオの語学番組をフルに活用できるだろう。

 このレコーダーのもう一つのメリットは、パソコンに音声を取り込んで、CDをつくったり、iTunes にインポートすることによって、iPadやiPhoneなどのスマホ、タブレットでも聞けるという点だ。つまり、パソコンを介して、デジタル端末でも聴取することができるのである。

 パソコンと接続すると、新しいフォルダをつくったり、フォルダを編集することが可能になる。これで、録音する番組ごとのファイルをつくって、情報の整理をすることができる。予約録音時にフォルダ名を指定できるので、録音した番組を容易にみつけることができて、とても便利だ。録音されたファイル名にも、自動的に録音日時が付与されるので、番組を簡単に探すことができる。まさに、至れり尽くせりのサービスだ。

 ポータブル・ラジオ・レコーダーによって、テレビの録画機と同じ、タイムシフト再生が可能になったわけで、まさにデジタル時代のラジオにふさわしいニューメディアが誕生したといっても過言ではないだろう。

※ 録音した番組や音楽をiPhoneやiPadで再生する方法についてのメモ:

 今回紹介したポータブルラジオレコーダーは、32GBのメモリーカードを挿入すれば、最大1400時間くらいの番組を保存しておけるので、これ単体で十分だと思うが、録音した番組をiPhoneなどに入れて持ち歩きたいというニーズもあるかと思う。そのための方法は、同梱のSound OrganizerというソフトをPCにインストールすることで実現できる。その手順は次のとおり。

(1)このソフトを立ち上げ、ポータブルレコーダーを付属のUSBケーブルでPCに接続する(または、メモリーカードをPCに差し込む)
(2)Sound Organizerの右側画面に表示された番組を左側のPCに転送する。転送するとき、自動的にmp3ファイルに変換してくれる
(3)iTunesを起動する
(4)PC内の\Users\XXXXXX\Music\Sound Organizer\番組名\日付_時間_番組名.mp3にアクセスし、iTunesにドラッグする

 これで、録音した番組や楽曲をiTunesに転送することができたので、あとは、iPhoneをUSBケーブルでPCに接続し、iTunesからiPhoneに転送すればよい。

 iTunes では、番組専用のフォルダを作成しておくと、番組や楽曲の管理が効率的に行えます。