世界最大のスマホ市場、中国では、スマホが生活の隅々まで浸透しているようだ。昨日の朝日新聞に、次のようなレポートが載っていた。
「あなたから0・3キロの位置にお客、行き先は東城区の……」。ハンドルを握る張志遠さん(40)のスマホが、ひっきりなしにダッシュボードで叫ぶ。客がアプリでタクシーを呼ぶと、運転手のスマホに「注文」が表示され、音声が出る。
 もう1台のスマホでも、ライバル社の同じ機能のアプリを作動させ、注文を待つ。以前は路上の客を探しながら運転していたが、今はスマホが注文を運んでくる。「客の待ち方が完全に変わったよ」と張さん。
 中国は、2013年に約3億4千万台が売れた世界最大のスマホ市場。1千元(約1万6千円)以下の低価格スマホが約4割を占める。普及に伴い、暮らしを便利にする多くのスマホアプリが浸透してきた。
『朝日新聞』2014年4月4日朝刊より)