スマホの各種アプリの中で、天気情報や交通情報と並んで利用頻度の高い情報サービスとして、「ニュースアプリ」がある。朝日新聞、日経新聞などの伝統的マスメディアやヤフーニュースに加えて、幅広いニュースソースから分野ごとの最新ニュースを配信するアプリが次々と登場している。そのなかでも注目株は、「スマートニュース」と「グノシー」だろう。10月4日付「朝日新聞」は、つぎのように伝えている。

  スマホでざっとニュースを読む習慣は、まだ始まって日が浅い。初期段階でいかに利用者をつかむかが勝負の分かれ目とみて、日本発の主要アプリは、利用者拡大に力を入れる。
 スマートニュースは8月にグリーなどから36億円を集め、テレビCMなどに宣伝費を投じている。収入は今もゼロのままだが、12月には広告事業に乗り出す。記事の間にはさむ広告枠を売る。「早い時期に利益を出せる自信がある」(藤村厚夫執行役員)という。
 視線の先にあるのはライバルのグノシー(東京)だ。
 スマートニュースがこの1日に500万ダウンロードの達成を発表すると、翌日にはグノシーも600万を突破したと明かした。グノシーは、今春にKDDIなどから資金調達し、米英豪とカナダに進出。広告事業も昨年11月から始めるなど業界をリードしている。
 グノシーはフェイスブックなど交流サイトでの利用者の言動から興味の対象を分析し、表示する記事を選ぶ。その仕組みを応用し、興味に合わせた広告枠もつくった。売り上げは月2億円を超えている模様だ。

 実際にiPhoneに両アプリをインストールして、試用してみた。外見や情報源は似ているが、使いやすさなどでは、「スマートニュース」の方が勝っているように思える。日米版に切り替えられるのもありがたい。evernoteとの相性もいい。