SNSの利用目的

 昨今では、複数のSNSに加入し、利用目的に応じて使い分けている人が多いように思われる。実際にはどうなのだろうか?具体的な利用目的を聞いてみたところ、次のような結果が得られた。
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 Facebookの場合には、「友達の近況を知るため」というのがもっとも多く、「友達や知り合いとコミュニケーションをとるため」「暇つぶしのため」がこれに次いで多くなっている。Twitterの場合には、「友達や知り合いとコミュニケーションをとるため」がもっとも多く、「暇つぶしのため」がこれに続いている。LINEの場合には、「友達や知り合いとコミュニケーションをとるため」が圧倒的に多い。いずれの場合にも、SNSの最大の機能である交流的な目的が多いという結果が得られた。LINEの場合には、「学校・サークル・職場などの事務的な連絡」という用途が第二位にあがっており、LINEの特性があらわれている。また、Twitterでは、「情報収集のため」という環境監視的な目的が上位にあがっているのが特徴的といえる。

やりとりする相手

 SNSの利用目的は、やりとりする相手によっても異なるのではないだろうか。Facebook、Twitter、LINEのそれぞれについて、ふだんよくやりとりする相手を複数回答で質問してみた。その結果は、次のとおりである。
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 Facebookの場合には、「友人」がもっとも多く、「親しい友人」がこれに続いている。TwitterとLINEの場合には、「親しい友人」がもっとも多く、「友人」がほぼ同じくらいいる。 このように、上位2位までをみると、Facebook、Twitter、LINEのいずれでも、友人とのやりとりが多いという共通の結果が得られている。「第3位以下をみると、それぞれのSNSらしい特徴がみられる。Twitterでは、「ネット上でのみ付き合いがある友人」が、LINEでは「家族」がそれぞれ第3位に入っている。Twitter上のつながりは、強い紐帯プラス弱い紐帯、LINE上のつながりは、強い紐帯といった違いがあらわれているように思われる。LINEの場合には、 「職場、アルバイト先の人」が第4位に入っており、仕事つながりの相手が加わっており、利用目的との関連がみられる。