メディア・リサーチ

メディアとコンテンツをめぐる雑感と考察

2013年01月

 インターネットは、従来のマスメディアから大きく進化したメディアといえる。では、一般に、メディアはどのようなプロセスを経て進化するのか?この点に関する論文を紹介しておきたい。「自然史モデル」だ。メディア間の生存競争をモデルとした、「メディア・エコロジー」的な視座がみられる。「イノベーションの普及過程」理論も下敷きにしているようだ。

Lehman Wilzig & Cohen Avigdor 2004 The Natural Life Cycle Of New Media Evolution from Ana ADI

読みやすいpdf版はこちら:

http://portal.tapor.ca/my-texts/148.text


ニューメディアの進化に関するライフサイクルモデルは、とても参考になる:


 life-cycle model of new media evolution
 ニューメディアの進化に関するライフサイクルモデル(Wilzig & Avigdor, 2004, p.712より)

 今月から朝日新聞デジタル(電子版)に、「紙面ビューアー」のサービスが開始された。日経電子版と同様に、縦書きの紙面のイメージをそのままPC画面上で閲覧できるようになったのだ。これはまさに、待望の新機能といえる。さっそく、毎朝のように試しているが、従来のウェブ版にくらべて、「新聞を読んでいる」という雰囲気を味わうことができるので、たいへん重宝している。

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(『朝日新聞デジタル』2013年1月25日朝刊1面より)


紙面ビューアーの利点は、次のところにあると思われる。

(1)縦書きの印刷書体なので、とても読みやすい。
(2)両面を開けるなど、一覧性が高い。
(3)字体を大きくできるので、読みやすい
(4)広告を紙版と同様に読める
(5)一つ一つの記事が、ウェブ版と連携しているので、スクラップをとれる
(6)目次機能(またはサムネイル)を使えば、紙面を自由に飛ぶことができる
(7)モバイルPCやタブレット(2月に登場?)を使えば、どこでも読める
(8)毎朝、紙の新聞を読むような新鮮な気分を味わえる(punctuating time function)
(9)記事の重要度が見出しや紙面のサイズ、位置で確認できる(agenda-setting function)

というわけで、私は紙の新聞購読をやめて、デジタル版一つとすることにした。なによりも、紙資源の無駄をなくせるというのが最大のメリットだと感じる。要望としては、紙面ビューアーからダイレクトにスクラップできるとか、紙のイメージでのスクラップが可能になるといいのではと思っている。技術的に難しいのかもしれないが、、、

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