メディア・リサーチ

メディアとコンテンツをめぐる雑感と考察

2016年06月

 私が使っているスマホは、iPhone6ですが、1回の充電で、4時間くらいしか持ちません。なので、1日に2回以上充電することもしばしばです。そんなときに重宝するのが、モバイルバッテリーです。

 とくに、大災害発生時には、停電のため、電気が使えず、スマホの電池切れが、コミュニケーションにおいて重大な支障をきたす恐れがあります。防災対策という意味でも、スマホ用のモバイルバッテリーを用意し、ふだんから満タンの状態にしておきましょう。

 ただし、携帯性を考えると、できるだけ小型軽量のものが求められます。現時点では、cheeroとankerのモバイルバッテリーが、いずれも1500円前後で、もっともお買い得のようです。ちなみに、私は、昨日、新発売キャンペーンで、cheeroのモバイルバッテリーを1020円(税込み)という超お得価格で購入しました。この機種は、スマホ2回分の充電に対応するとのこと、震災時には大いに役立ってくれると思います。ただし、このキャンペーンは、2000台限定ということで、もう終わってしまいましたが、、、。早い者勝ちということですね。

 

 ウォーキングやランニングは、体力を維持するのに欠かせない日課ですが、長続きするのが難しいものです。そこで、ウォーキングのお供になるアイテムをご紹介します。

 一つは、スマホアプリ「Runtastic」。ランニングやウォーキングのログをとってくれます。また、走行ルートを表示してくれます。走行(歩行)ルートは、Facebookやtwitterでシェアすることもできます。まだ使い始めたばかりで、これ以上の評価はできませんが、しばらく使い続けていきたいと思います。

 歩数計つきのアプリとしては、Alkooというのも便利そうです。とくに、おすすめのコースが地図付きでたくさん紹介されているところに魅力を感じました。これも、合わせて活用しようかと思っています。

もう一つは、Boseのワイヤレス・イヤホン SoundSport wireless headphoneです。6月24日に発売されたばかりの新製品です。 BluetoothでiPhoneなどのスマホにワイヤレスで接続することができます。ケーブルが邪魔にならないので、ウォーキングにはぴったりです。音質もすばらしい。好きな音楽を聴きながらの散歩は、快適そのものです。ランニングにもおすすめ!

 けさは、本郷界隈を散歩してきました。次回は、谷根千を散歩したいと思っています。

 

 日曜日に見た映画、『きみに読む物語』(The Notebook)。階級差や第二次大戦などを背景に、次第に惹かれ合い、やがて結ばれる男女を描いた、心温まるラブストーリー。間違いなく、恋愛映画ベストテンに入る、心に残る作品だと思いました。ベストセラー小説を映画化したもの。

詳しいレビューは、こちら:

きみに読む物語

 
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 NETFLIXは、世界最大の動画配信サービスです。2015年第4四半期には、日本とスペイン、ポルトガル、およびイタリアでサービスの提供を開始しました。今では、全部で130カ国(事実上、中国を除く世界中のすべての国)の消費者がNetflixのオンライン動画や独自コンテンツを視聴しています。契約者数は7500万にも達していると推計されます。

 しかし、動画配信サービスには、多数の企業が参入しており、激しいユーザー獲得競争を繰り広げています。それぞれのサービスは、独自の「売り」をアピールしており、ユーザーにとっては、大いに迷うところです。主な動画配信サービスには、次のようなものがあります。

・Hulu
・Netflix
・Amazonビデオ
・dTV
・U-Next
・楽天Showtime

 Huluは、日本テレビと提携しており、海外ドラマや日本のドラマが充実しています。月額930円というのは、標準的なプライスといえます。映画の英語字幕にも対応しているので、英語学習にも適しています。

 Netflixは、フジテレビと提携しており、オリジナル作品が充実しています。また、音声字幕を自由に選択できるのも便利です。語学学習にも最適です。映画作品の品揃えは、それほどでもないようです。

 Amazonビデオは、プライム会員であれば、無料で映画を見ることができます。レンタルを含めると、多数の映画作品を見るのに適しています。ただし、レンタルは1作品あたり250〜400円くらいかかります。

 dTVの魅力は、作品数の多さと、月額550円という価格の安さにあるといっていいでしょう。ただし映画の本数は、それほど多いとはいえません。

 U-Nextと楽天Showtimeは、使ったことがないので、なんともいえまsねん。

 いまのところ、決定的にユーザーを満足させるサービスが出ているとはいいがたい、というのが実情ではないでしょうか。競争による、さらなる進化を期待したいものです。



 フェイスブックのCEOであるザッカーバーグは、現代社会において、プライバシーの社会規範は薄れてきていると指摘しています。けれども、現代日本の若者のプライバシー意識は、予想以上に高いというのが現実です。

 先日、授業の中で、オンライン・プライバシーに関するレポート課題を出したところ、多くの学生は、プライバシーを重要視しており、かつ、日頃から、SNSにおいても、さまざまなプライバシー対策をとっていることがわかりました。具体的には、Twitterなどに鍵をかける、アカウントをハンドル名にする、プロフィールに自分の写真を載せない、などの対策をとっているようです。たとえば、つぎのような回答がありました。
 私はプライバシー 保護に関して日ごろから気をつけている。例えば Twitter は不 特定多数の人が見ることがで きるので、アカウントに鍵をかけて私がフォローを承認した人以外見ることができないようにし、知り合いだけ承認するように している。またアイコンの画像は承認した人以外も見ることができるので、顔 が写っている写真は選ばない。名前に関してはフルネームにしているが、漢字ではなくひらがなにしている。写真も住所などが分かるようなものは一切 載せていない。このように対策は結構している。

 また、相手によって、複数のアカウントを使い分けるといった対策をとる学生も少なくありませんでした。
 ツイッターの場合、1 人のユーザーにつきアカウント は複数作れるので、1 つを、本名を使わず、写真なども載せないが、多くの人が閲覧できるアカウン トとして利用し、もう 1 つのアカウントを、本名を使い、写真も載せるが、限 られた人にしか閲覧できないようにし利用する。このように、複数のアカウン トを使い分けることによって、プライバシーを保護しつつ、プライバシーを公 開できると考える。

Twitterに鍵をかけることを、「鍵アカ」というそうですね。この言葉が流行していること自体、若者がプライバシーに敏感であることを示すものといえるのではないでしょうか。
 Twitter では「鍵ア カ」というものが存在し ている。通常の Twitter の仕様では自分の投稿は不特定多数の人が誰でも見るこ とができるようになっているが、個人の設定でアカウントに「鍵」をつけるこ とが可能であり、鍵をつけた場合、自分が許可した人以外の人からは自分の投 稿は全く見られないようになる。鍵をつけた状態で自撮り画像を投稿したとしても自分の知り合い以外の不特定多数の人間からは見られることはなく、ある程度プライバシーが守られる仕組みになっている。プライバシーの侵害から逃れるためにこのような機能を使うことはかなり有効なのではないだろうか。
 
 また、「裏垢」という言葉もあることも、今回のレポートで初めて知りました。
 SNS のアカウントを複数持つ人が特に若者は多く感じる。裏のアカウントと言 う意 味で「裏垢」と呼ばれるがそこには限られた一部の人だけが見ることができる状態にされ ており、その「裏垢」だけに写真をあげているパターンをよく見られる。また、みんなに 公開しているアカウントには写真をぼかして加工してアップしているが、裏垢には堂々と 個人が特定できるようにアップされてい るのを見る。見ることができる人が限られることでプライバシーの心配が低く なることがこの状況を作り出しているように思う。特に裏垢 は親しい人にのみに公開されているパターンがほとんどである。また、鍵垢も自分が知っ ている 限られた人だけなのでプライバシー面などでも安心できるのだろう。
   このように、現代の若者は、決してプライバシーに無頓着なわけではなく、彼らなりのネット・リテラシーを発揮して、プライバシーの線引きをしているのです。最近、実名主義のSNSであるfacebook離れが、若者を中心に増えているといわれますが、背景には、こうした若者の高いプライバシー意識があるのではないかと思われます。

 キンバリー・ヤング博士が考案した「ネット依存度」尺度をもとにして作られたIAT尺度を若干修正し、20項目のリッカート尺度(5段階)をつくり、大学生196名を対象に、簡単なアンケートを実施しました。次のグラフは、その単純集計結果です(「いつもある」「よくある」「ときどきある」の%が比較的高い7項目)。いまどきの大学生は、けっこうネットにはまっているようですね。私自身もネット依存度が高いので、人のことをとやかくいえませんが、心配するような数値ではないようです。ネット依存度のグラフ

「大戦学理」を翻訳したのは誰か?


 一般には、『大戦学理』(『戦争論』)の翻訳者は、森鴎外だと思われているようですが、これは事実に反しています。『大戦学理』(仏訳 Théorie de la grande guerre)の翻訳作業は、陸軍士官学校によって、1886年の後半から開始されています。この翻訳のもとになった原本は、オリジナルのドイツ語版ではなく、フランス語版でした。

 ところが、このフランス語版は、オリジナルのドイツ語版と同じ内容ではなく、最初の理論編の部分が欠落していました。そのあたりの事情は、『大戦学理』にはっきりと記されています。その部分を次に引用しておきます。
大戦学理 巻一

犬戦学理の序 5頁

附言。本書は前述の如く全部八巻。其の第一及第二の二巻は純粋哲理論にして三の巻以下は皆軍事論なり。クローゼウィツの軍事哲理を我が国に紹介するには先づ其の軍事論より譯し始むるに若くなし。是を以て先づ巻の三より翻訳に着手せり。佛譯者ド。ヴァタリー中佐も亦同上の意見を以て其の翻訳を巻の三より始め、而して巻の三、四及五を首巻と号し逐次に巻號を變更せり。今中佐の下せし巻號に従えば巻號錯綜の恐あるを以て本譯書は独逸原書の巻號に従ふことゝせり。

明治三十四年八月
 調べてみたところ、確かに、Vatry中佐訳の『大戦学理』(Théorie de la grande guerre)が1886年から1887年にかけて出版されていることがわかりました(フランス国立図書館蔵)。その目次を見ると、確かに、原書の第一巻と第二巻がありません。

Theorie de la grande guerre

 森鴎外が訳したのは、フランス語版に欠落していた第一巻と第二巻の部分だったのです。つまり、森鴎外がドイツ語の原本から訳出したものと、陸軍士官学校がフランス語版から訳出したものを合わせて、『大戦学理』として出版したというのが、真相なのです。このことは、あまり知られていないのではないでしょうか?

情報の「鴎外造語説」は正しいか?


 では、鴎外は翻訳を出すに当たって、フランス語版の訳文を子細に検討し、訂正などを加えていたのでしょうか?それについては、疑問符がつきます。なぜなら、訳語の統一が図られている様子が見えないからです。その代表的な例が、「情報」と「状報」の訳語です。

 森鴎外の訳した第一巻と第二巻では、只一カ所を除いて、ドイツ語のNachricht(en)を「情報」と訳しています。これに対し、フランス語版のRenseignementは、一貫して「状報」と訳されていることがわかりました。

 つまり、『情報」という言葉に関する限り、訳語の統一は計られていなかったのです。

 鴎外が小倉に転任したのは、「左遷」ではなく、『大戦学理』の翻訳に集中させるためだった、とする新説(石井郁男『森鴎外と「戦争論」)がありますが、上の事実に照らしてみるとき、この説には疑問符が投げかけられます(「左遷説」が現在でも定説になっています)。

 では、鴎外は、Nachricht(en)をなぜ「情報」と訳したのでしょうか?その理由を調べると、当時の最新軍事用語独和辞典で、Nachrichtに「情報」という訳語が当てられていたことがわかりました。

独和兵語辞書(明治32年刊行)

 明治32年に発行された『独和兵語辞書』には、「情報」という訳語が明記されていました。鴎外他訳の『大戦学理』が出版されるのが、明治34年ですから、鴎外は、当然この辞書を参照していたと思われます。「鴎外造語説」もまた否定される結果となってしまいました。

 今後の課題としては、鴎外の『独逸日記』『小倉日記』や陸軍の史料などをもとに、裏をとりたいと思っています。(つづく)



 
 
森鴎外と『戦争論』―「小倉左遷人事」の真実
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 2016年4月27日から8月22日まで、国立新美術館で開催中の「ルノワール展」は、印象派の代表的画家である、ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841〜1919)の生涯を辿る稀な機会を提供しています。そこで、ルノワール展の公式ガイドブックである『Renoir』を参照しながら、彼の画家としての遍歴をたどってみたいと思います。

1.印象派へ向かって

 展覧会場に入って、まず目を引くのは、印象派の萌芽がうかがえる、少年の裸像です。この裸像は、かなり写実的であり、クールベやマネの影響を感じさせます。けれども、布地のブルーとホワイトは、紛れもなく、後のルノワールと共通する印象派独特の色彩です。

ルノワール 猫と少年 - Google 検索 2016-06-24 12-42-43
























 次に展示されていたのは、私にもおなじみの美しい裸体の少女像です。ルノワール35歳の作品です。ここには、ややはにかんだ笑顔の健康的な少女と、光と影の混淆が印象的です。ガイドブックでは、次のように表現されています。
樹々の下に佇む少女が、やや斜めに上半身を傾け、物憂げなまなざしを投げかけている。影に沈んだ彼女の身体は青みを帯びているが、ところどころに落ちる木漏れ日が、バラ色の肌を照らし出す。丹念に色彩が重ねられた裸婦に対して、周りの草木を捉えるタッチは粗い。青、緑、黄色や白といった原色に近い絵の具が縦横無尽にカンヴァスを覆い、即興的な色彩の戯れが生まれる。






























2.肖像画の制作

 ルノワールは、若い頃から、人物画を得意にしていました。ルノワールと親しかった、さまざまな男女の肖像画を手がけています。今回の展覧会でとくに印象に残ったのは、黒いベールをかけた婦人像でした。  

ダラス婦人 この絵画では、婦人のかぶる黒いヴェールの透明感と、黒い服の質感がとても柔らかく、魅力的に描かれています。
























3.風景画家の手技


 ルノワールは、親友のモネを伴って、風景画にもチャレンジしています。私の見るところ、ルノワールの風景画は、モネやシスレーやセザンヌに比べると、やや魅力に欠けますが、今回の展覧会で、唯一気に入ったのは、「草原の坂道」です。

ルノワール 草原の坂道 - Google 検索 2016-06-24 14-00-24  この絵は、たぶん、モネと一緒に同じモチーフで描いたのではないかと記憶しています。モネもまた、同じような構図で、うつくしい風景画を描いていました。光にあふれる草原と、人物像がパステルタッチで、美しく描かれています。





4.「現代生活」を描く


 ルノワールは、流行している当時の現代生活の模様を、美しい色彩で描いています。その代表作は、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」です。画題となった場所は、ジョルジュ・リヴィエールによると、「モンマルトルの岡の頂という風情あふれる場所に由来する、独特の雰囲気を漂わせた大衆的ダンスホール」だったそうです。いわゆる高級なサロンではなく、こうした大衆的な社交場を画材として選んだところに、ルノワールの人間性を感じ取ることができます。それにしても、これはまさに、名作中の名作といってもいいでしょう。今回の展覧会の目玉となっています。初来日だそうです。




























5.美しき女性たち

 ルノワールは、女性を美しく描く才能がありました。裸婦もそうですが、特に衣服を身につけた女性に魅力を感じます。今回の展覧会では、「田舎のダンス」「都会のダンス」「ピアノを弾く少女たち」が特に気に入りました。女性らしい仕草、優雅な指の描き方など、うっとりしてしまいます。






























 「ピアノを弾く少女たち」は、私にとって、おなじみの絵画です。オルセー、メトロポリタン両美術館で見た記憶があります。見ていると、音楽が流れてくるような、ほのぼのとした気分にさせられます。ちなみに、音声ガイドでは、ドビュッシーのピアノ曲がBGMで流れていました。

 





























 この他にも、魅力的な作品が多数展示されています。閉展までに、ぜひもう一度足を伸ばしてみたいと思っています。

 なお、展覧会の公式サイトは、次のところです。

ルノワール展 

自民、公明両党は、安倍首相が目標に掲げた与党による改選定数(121)の過半数(61)を超える勢いだ。民進党は伸び悩んでいる。改選定数1の1人区(32選挙区)では民進、共産など野党4党が候補を一本化し、一定の成果を示している。(読売オンラインより) 
 世論というものは気まぐれなものですね。自民党が強く推した桝添がさんざん叩かれたのに、有権者は、そのことを一顧だにしないとは。アベノミクスの神話がまだ生きているのでしょうか?

 花の写真が撮りたくて、60mmのマクロレンズを購入しました。最初は、ヤフオクで安い中古品でもゲットしようかと思い、入札したのですが、価格が折り合わず、結局、アマゾンで新品を購入することにしました。レンズは傷がつきやすいし、オークションだと保証がつかないのも気になりました。

 届いたレンズ(Canon EF 60mm Macro USM)を早速、EOS80Dの本体に装着。授業のあと、近くの小石川植物園に立ち寄り、季節の花々を撮影してきました。作例をいくつかご披露したいと思います。雨上がりの、露に濡れた花がとても綺麗でした。

 



Canon 単焦点マクロレンズ EF-S60mm F2.8マクロ USM APS-C対応
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 私は、半年ほど前から、dropboxをクラウドストレージに導入し、愛用しています。そのdropboxが本日アップデートされました。iphone用のアップデート版では、「ドキュメントのスキャン」機能が追加されました。レシートとか、ホワイトボードとか、手書きメモなど、記録しておきたいドキュメントを、dropboxを開いて、+ボタンを押すだけで、カメラをつかってスキャンし、dropbox内の好きなフォルダに保存することができます。dropobx愛用者には、とても便利な機能だと思います。まだ、アップデートしていない方はぜひ!

 詳しくは、次のブログが参考になります。

Dropbox、大幅アップデート

 

 いままで使っていたiPhone6用のケースが、汚れてしまったので、新しい手帳型のケースを購入することにしました。Spigen製の本革ケースです。カード入れが3枚分ついており、横置きで、立てるようにセットできるので、とても気に入っています。

 さっそく、映画(レナードの朝)を視聴しましたが、小さな画面でも、けっこう楽しめました。これから5年くらいは使い倒したいと思っています。新しいケースに入れると、2年近く前に買ったiPhone6がますます輝いてみえるから不思議ですね。

 

 「ネット依存症」という言葉があります。1日中ネットにのめり込んで、病理的な症状を示す人のことをいうようです。この言葉をつくったのは、アメリカのキンバリー・ヤング博士です。1999年の調査では、全体の6%がネット依存症を示したとのことです。

 依存症の程度をはかる、インターネット依存度尺度は、次の20項目からなっています(IATによる)。
 
1.気がつくと、思っていたより長い時間ネットをしていることがある
2.ネットを長く利用していたために、家庭での役割や家事をおろそかにすることがある
3.家族や友達と過ごすよりも、ネットを利用したいと思うことがある
4.ネットで新しく知り合いを作ることがある
5.周りの人から、ネットを利用する時間や回数について文句を言われたことがある
6.ネットをしている時間が長くて、学校の成績が下がっている
7.ネットが原因で、勉強の能率に悪影響が出る
8.他にやらなければならないことがあっても、まず先にメールをチェックすることがある
9.人にネットで何をしているのか聞かれたとき、いいわけをしたり、隠そうとしたりすることがある
10.日々の生活の問題から気をそらすために、ネットで時間を過ごすことがある
11.気がつけば、また次のネット利用を楽しみにしていることがある
12.ネットのない生活は、退屈でむなしく、わびしいだろうと不安に思うことがある
13.ネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、言い返したりすることがある
14.夜遅くまでネットをすることが原因で、睡眠時間が短くなっている
15.ネットをしていないときでも、ネットのことを考えてぼんやりしたり、ネットをしているところを空想したりすることがある
16.ネットをしているとき「あと数分だけ」と自分で言い訳していることがある
17.ネットをする時間や頻度を減らそうとしても、できないことがある
18.ネットをしている時間や回数を、人に隠そうとすることがある
19.誰かと外出するより、ネットを利用することを選ぶことがある
20.ネットをしている時は何ともないが、ネットをしていないときはイライラしたり、憂鬱な気持ちになったりする
  それぞれ、0=あてはまらない~5=あてはまるの6点リッカート尺度になっていて、合計得点が70点以上の人は、依存度が高いと判定されます。私など、このテストを受ければ、「ネット依存度が高い」と判定されることは間違いないでしょう。

 2014年に大学の授業で実施したアンケートでも、かなりの学生が高いネット依存度を示していました(次の図)

 


















 しかし、このテストには問題があります。たとえ、高得点を得ても、病理的症状がないというケースもあるからです。私などは、むしろ、ネットのおかげで、脳内刺激が活発化され、ボケ防止に役だっています。

 問題が起きるとすれば、次のようなケースでしょう(『朝日新聞』2016年6月5日)
 
 国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)は、2011年にネット依存治療研究部門をつくった。患者の約8割が子どもだが、30~40代を中心に大人も通ってくる。

 樋口進院長は「ネットの使いすぎで生活に明らかな支障が出ていれば、治療の対象です」と話す。相談は、オンラインゲームや掲示板への書き込み、SNSがやめられないといった内容が多く、「夫が一日中スマホを触っている。離婚したい」などと訴える女性もいた。 樋口院長は「パソコンに比べスマホは常に携帯している人が多く、治療が非常にやっかいだ」と指摘する。

 デジタルネイティブ世代の若者は、多かれ少なかれ、ネット依存の傾向にあるのではないでしょうか。むしろ、問題で危険なのは、歩きスマホとか、SNSでのプライバシー過剰露出などではないかと思います。
 

 NHK国民生活時間調査によると、2015年の平均テレビ視聴時間(平日)は、5年前にくらべて10分も減少しています。かつて、1980年から1985年にかけて、テレビ視聴時間が初めて減少し、「すわ、テレビ離れか?」と大騒ぎしたものですが、今回の減少は、それに匹敵する「テレビ離れ」といってもいいでしょう。

 その原因は、明らかです。第一は、インターネット利用時間の増大です。第二は、ネットの動画配信サービス(とくに無料コンテンツ)の利用時間増大があるでしょう。

 同じく、NHK国民生活時間調査によると、「ビデオ・HDD・DVD]の視聴率は、ここ数年、増加傾向がみられます。



 













 また、次のグラフは、動画配信利用率に関するNTTコムの調査結果です(2015年1月実施)。これを見入ると、YouTubeとニコニコチャンネルの視聴率がとくに高いことがわかります。





























 最近では、老若男女、YouTubeで好きな動画を検索して楽しむという習慣が根付いているようです。その結果、テレビ視聴時間が短くなっているのではないでしょうか。以上の動向を「ビデオ・動画シフト」と名付けることができるかもしれません。

 ネット動画を見ているのは、若い人ほど多い、という調査データもあります(NHK調査2015年)

 
















 ちなみに、私は60代ですが、最近、音楽を中心にYouTubeを楽しむ機会が大幅に増えており、テレビはニュースと天気予報以外ほとんど見ないという状態です。その代わり、動画配信サービスを利用することが多くなってきました。

 多メディア化が進展するにつれて、こうしたテレビ離れは、ますます加速していくと思われます。 




 

 「メディア・エコロジー」という講義の中で、プライバシー・パラドックスについて、次のようなレポート課題を出しました。
 一般に、多くの人々は、プライバシーに対する不安を日頃から持っており、高いプライバシー保護意識をもっています。それとは裏腹に、ブログやSNSなどを通じて、ティーンズなどの若者はプライバシーをさらけ出しているといわれます。このように、一見矛盾する傾向のことを「プライバシー・パラドックス」と呼んでいます。また、フェイスブックのCEOであるザッカーバーグは、現代社会において、プライバシーの社会規範は薄れてきているとも指摘しています。至るところに設置された監視カメラやウェブ訪問歴などで、個人情報が知らず知らずに収集されているのが現状です。また、最近では、インスタグラムなどのSNSで自撮り写真を積極的に公開する人も増えているようです。

 あなたは、「プライバシー・パラドックス」について、どう思いますか。それは現実に存在すると思いますか。プライバシー・パラドックスがもしあるとすれば、どのようにすれば解決できると思いますか。

 また、SNSが普及し、パーソナルデータが膨大に流通する現代の高度情報化社会において、従来のプライバシー権は変化していると思いますか。それとも、プラバシー権は依然として重要だと思いますか。
 提出者269名中、なんと252名が、「プライバシー・パラドックスは存在すると思う」と回答しました。驚くべき数字です。プライバシー・パラドックスが生じる理由として、多くの学生があげていたのは、他者からの承認欲求、同調性(周りのみんながやっているから)、プライバシーを晒すことへのリスク意識の低さ、リア充を顕示したいという欲求、孤立への恐怖などでした。現代の若者が、プライバシー・パラドックスという大きくて複雑な問題に直面していることを改めて認識させられました。

 プライバシー・パラドックスを解決するための手段としては、TwitterやInstagramなどのSNSに鍵をかける(いわゆる鍵アカ)という回答が多く見られました。また、ネットリテラシー教育の必要性を論じたレポートも多く見られました。

 いずれにしても、世代の違う私にとって、非常に教えられることの多い課題レポートでした。詳しい検討は、また改めて、、、 

関連記事:
ストーカー被害、SNS対応を徹底…警察庁通達(読売オンライン 2016年6月20日)
 

 「電子書籍元年」といわれた2010年から、はや6年経ちましたが、紙の書籍はまだなくなる気配はありません。ただ、私自身はといえば、「紙の本」離れは確実に進行しています。いまでは、本屋さんに行くこともほとんどなくなりました。

 本は、基本的にアマゾンで購入することにしていますが、紙の本とKindle電子書籍が並んでいるときは、迷わず電子書籍の方を選択しています。来年には退職する予定なので、これ以上本を増やしたくないというのが主な理由です。それだけではなく、iPadで本を読みたいというのも、もう一つの理由です。

 退職するときには、研究室と自宅にある本は、自分が関係しているものを除いて、すべて古本屋さんに引き取って貰い、どうしても必要な本は、裁断機とドキュメントスキャナにかけて、「自炊」しようと考えています。これによって、ペーパーレス化が完成することになるでしょう。

 それにしても、この数年の間に、電子書籍はどの程度進化したでしょうか?最近の動きでいうと、月額定額で読み放題の電子雑誌がサービスを開始し、とても重宝しています。

 雑誌というものは、基本的に使い捨て的な消耗品に近い性格をもっているので、この種のサービスとは相性がいいように思えます。ちなみに、私が最近購読し始めたのは、NTTドコモが提供する、dマガジンという月額400円というサービスで、1000冊以上の雑誌が読み放題となっています。

 電子雑誌だけに、速報性も高いようです。発売されたばかりの雑誌が、ネットにアップされています。たとえば、本日発売の「週刊新潮」も、たったいま、配信されてきました。もっとも、トップ記事「さよなら舛添要一」は、いまとなっては旧聞となってしまいましたが(笑


 電子書籍は、今後、こうした定額読み放題のサービスが増えていくのではないか、と、半ば期待を込めて予想しています。

参考サイト:
dマガジン



 

 メディアでは、「桝添公私混同問題」が注目を浴びています。私も、かねがね怒っていた一人ですが、ようやく辞職が決まり、ホッとしています。次の都知事に誰を選ぶのかに、注目の焦点は移っているようです。清廉潔白な新知事登場に期待したいと思います。

 それはともかく、けさの朝日新聞を読んでいて、目を引く記事がありました。「ポケモン『
中国語市場』へ
」という見出しの記事です。ポケモンの愛称で親しまれるゲーム「ポケットモンスター」が、11月18日に世界で同時発売される新作で、初めて中国語に対応する、というものです。

 1996年にはじめて発売されてから、20年、ポケットモンスターは、世界中の子供たちの心をすっかりと掴んだようです。

 ちょうど、「メディア・エコロジー」の講義で「メディアのグローバル化」というテーマで話をする予定だったので、急遽、ポケモンのエピソードも入れることにしました。グッド、タイミング!

 私の子供も、小学生の低学年のころから、ポケモンに夢中になり、いまでにポケモンのゲームやアニメにはまっているようです。私自身も、つられて見ることがありますが、どこがおもしろいのか、さっぱりわかりません。子供のもつ世界観に、ポケモンのストーリーが合致しているのでしょうか。そろそろ、ポケモンから卒業してほしいというのが、偽らざる気持ちですが、メディアのグローバル化という視点からは、よろこばしい現象といえるかもしれません。

 ちなみに、ポケモンに関するフランス語、英語のWIkipediaの記述は、日本語版に劣らず充実したもので、「イマヌエル・カントに関する記述よりも多い」とは、フランスのさる研究者の、皮肉たっぷりの言葉です。

参考サイト:
ポケモンに関するフランス語版のWikipedia
ポケモンに関する英語版のWikipedia


 

 Flickrというと、オンラインの写真ストレージと思っている人が少なくないようです。Pro会員になると、1TBまでの写真を保存することができます。アルバムごとに整理することも簡単にできます。

 しかし、Flickrの最大の魅力は、自分が投稿した写真を、世界中の写真好きの人たちが共有し、互いにフォローしあったり、お気に入りに登録したり、コメントを載せたりといった、ソーシャルメディアとしての特徴にあります。

 たとえば、私が最近投稿した花菖蒲の写真には、次のようなコメントが寄せらました。

Welcome to Flickr - Photo Sharing 2016-06-16 08-45-39 








 ここで、Sue Hibberdさんの顔写真をクリックすると、この方のFlickrページにアクセスできます。そこには、美しい花や風景の写真が多数掲載されていました。

 そこで、私はさっそく、Sueさんをフォローすることにしました。これに対し、Sueさんが後日私をフォロー返しすれが、そこには、同じような写真を愛好する同士のコミュニティが生まれます。

 また、Flickrには多数のテーマ別Groupが作られています。花の写真が好きな人は、Flowers Groupに参加すると、すてきな写真にたくさん出会えます。世界遺産の写真に関心がある人には、UNESCO WOrld Heritage Siteというグループが用意されています。

 もし私が、世界遺産を訪ね、写真を撮ったら、このグループに投稿すれば、このグループに貢献できると同時に、愛好者とのコミュニケーションが生まれる可能性があります。

 このように、Flickrは単なる写真ストレージサービスであるだけではなく、ソーシャルメディアでもあるのです。いわゆる写真のプロというよりは、アマチュア写真家のコミュニティという性格が強いので、私のようなアマチュアの写真好きにとっても、敷居の低いメディアということができるでしょう。

 ちなみに、私の参加しているGroupは、次の通りです。
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長谷寺のあじさい

 朝5時起きで、鎌倉のあじさい寺に行ってきました。東京からは、わずか1時間30分のところにあるんですね。8時には、長谷寺の山を登り、信じられないほど美しいあじさいの花を観賞していました。こんなにも美しいあじさいは、世界中どこを探しても、ここしかないのではないでしょうか?まさに奇跡です。

 記念に、何枚かの写真をアップしておきます。撮影に使ったカメラは、Canon EOS 80Dです。

 

明月院のあじさい


 もうひとつの「あじさい寺」は、北鎌倉にある明月院です。長谷寺から30分くらいのところにあります。ここでは、ゆるやかな参道の登り坂の左右に、独特の美しいブルーのあじさいが、所狭しと咲き誇り、大勢の見学者を迎えてくれました。これは、「明月院ブルー」とも呼ばれているそうです。

 なんともゴージャスな気分にさせてくれます。何枚かの写真をアップしておきます。


 午後は、いつものように、授業に出ていました。つかの間の夢を見ていたようです。



 

 大教室を使った今日の授業は、「テレビの登場と普及」がテーマ。1958年、テレビ普及の初期、テレビは高値の花で、普及率は10%程度でした。多くの人々は、街頭テレビをみるか、近所の裕福な家庭に集まって一緒に見るといった風景がありました。映画『Always三丁目の夕日』では、そんな情景がユーモアたっぷりに描かれています。例年、このテーマのときには、DVDで、「テレビがやってきた」という名シーンを上映していましたが、今年は、ネット動画配信を使って、その場面を上映しようと思い、ネットにつないだところ、画面がフリーズ。失敗に終わりました。いまだ、大学のネット環境は、ネット動画上映には対応できていないようで、残念な結果に終わりました。

P.S. 再挑戦!

 この失敗にもめげず、続くゼミの時間(小教室)、もう一度ネットにつないでみたところ、今度はうまくスクリーン上で問題なく上映することができました。やれやれ、これで一安心!

 

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