何か言葉の意味などを調べたいと思って、ググると、ほとんどの場合、ウィキペディアのサイトへのリンクが表示される。それほど、ウィキペディアは大勢の人によって利用されているのだろうか?グーグルの場合、サイトへのリンク数を基本にランキングが設定されているらしい。その理由の一つは、ウィキペディアへの内部リンク、外部リンクが多いということがあげられる。
そうなると、言葉の意味を探索する人にとって、ウィキペディアをまず参照するのが第一ステップになる。しかる後に、もっと信頼できそうな情報源や文献を探すというのが、ふつうのユーザーのやり方だ。英語版では、記事の最後に情報ソースのリンクが多数張られている場合が多い。それをたどって、より正確で深い内容の情報に行き着くことが多い。英語版ならば、それが一番賢いやり方だ。しかし、日本語版の場合、英語版に比べると、引用先のリンクの数が少ないという問題がある。また、本文の記事が、引用した文献の内容と食い違っている場合も少なくないようなので、注意が必要だ。
例:「デジタルネイティブ」という言葉の意味を調べようと、ウィキペディアに当たってみると、やはり、真っ先に日本語版ウィキペディアが登場する。そこで、クリックしてみると、わずか10行程度の説明があるだけで、お粗末なコンテンツとなっている。しかも、この記事は「書きかけ項目」になっている。「名称の由来」「特徴」が数行あるだけで、情報源としてはほとんど役に立たない。「名称の由来」は、次にように記されている:
こうしてみると、ウィキペディアで「書きかけ項目」となっていたら、注意することが必要だろう。
そうなると、言葉の意味を探索する人にとって、ウィキペディアをまず参照するのが第一ステップになる。しかる後に、もっと信頼できそうな情報源や文献を探すというのが、ふつうのユーザーのやり方だ。英語版では、記事の最後に情報ソースのリンクが多数張られている場合が多い。それをたどって、より正確で深い内容の情報に行き着くことが多い。英語版ならば、それが一番賢いやり方だ。しかし、日本語版の場合、英語版に比べると、引用先のリンクの数が少ないという問題がある。また、本文の記事が、引用した文献の内容と食い違っている場合も少なくないようなので、注意が必要だ。
例:「デジタルネイティブ」という言葉の意味を調べようと、ウィキペディアに当たってみると、やはり、真っ先に日本語版ウィキペディアが登場する。そこで、クリックしてみると、わずか10行程度の説明があるだけで、お粗末なコンテンツとなっている。しかも、この記事は「書きかけ項目」になっている。「名称の由来」「特徴」が数行あるだけで、情報源としてはほとんど役に立たない。「名称の由来」は、次にように記されている:
ガートナーのPeter Sondergaardが名付けた名称であり、生まれながらにITに親しんでいる世代をデジタルネイティブ、IT普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代をデジタルイミグラントと呼んだこれは明らかに間違いだ。「ガートナーのPeter Sondergaardが名付けた」というのは誤りで、正しくは、「2001年、アメリカの作家、マーク・プレンスキーが名付けた」とするのが正しい。事実、このウィキペディア記述の最後に列挙されている関連文献の一つ、NHK「デジタルネイティブ」の中で、正しい記述がある。どうやら、このウィキペディア項目の執筆者は、この本を実際には読んでいないらしい。 これに対し、英語版のWikipediaのDigital Nativeに関する記述は、はるかに詳しく正確な記述となっている。名称の由来については、次のように記述されている:
Marc Prensky coined the term digital native in his work Digital Natives, Digital Immigrants published in 2001. In his seminal article, he assigns it to a new group of students enrolling in educational establishments.[1] The term draws an analogy to a country's natives, for whom the local religion, language, and folkways are natural and indigenous, compared with immigrants to a country who often are expected to adapt and begin to adopt the region's customs.(訳)マーク・プレンスキーは、2001年に出版された「デジタルネイティブ、デジタルイミグラント」の中でデジタルネイティブという言葉をつくった。(以下、省略)
こうしてみると、ウィキペディアで「書きかけ項目」となっていたら、注意することが必要だろう。
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