iPhone4Sの使い勝手がいいのは、「クラウド」「同期」の機能が充実しているからだろう。クラウドに関してはいったんiCloudの登録をして、クラウド機能を「オン」にしておけば、Wi-Fi環境において、写真などが自動的に更新、同期されるのがとても便利だ。また、iTunesを通じて、文書、音楽ファイルなども同期させることができる。まだ100%使いこなしたわけではないが、Windows PC、iPad、iPhone間で各種のデータをクラウド化、同期させることが可能である。まさに、現代は「クラウド化社会」といっても言い過ぎではないだろう。

 ミュージックについては、iPhoneの16Gタイプを持っているが、余裕を見ておよそ2000曲の音楽を入れておくことができる。これだけあれば、とりあえずは十分ではないだろうか。本当のところは、32Gタイプのほうが、マルチメディアコンテンツを入れるには望ましいが、クラウドの画像共有サイトやYouTubeなどを活用すれば、16Gでも十分という感じがする。イヤホンによって音質が大きく変わるので、できれば高性能のイヤホンを別途購入するほうがよさそうだ。私の場合は、Bluetoothワイヤレスのイヤホンを購入した。それに加えて、ソニー製の高性能イヤホンを購入(XBA-1SL これはお勧め)。そのおかげで、本体をポケットにしまったままで、クオリティの高い音楽を楽しむことができるようになった。ソニーのウォークマンを持っている感覚だ。

 同期という点で一番助かっているのは、「カレンダー」(スケジュール管理)と「連絡先」だ。私はメインのパソコンとして、Windows PC (Windows7)を使っているが、Outlookで予定などを入力しておけば、Wi-Fi環境で、iPhoneにも、iPadにも同じ内容の予定が自動的に転送、同期されるので、たいへん重宝している。住所録もクラウドで同期される。もはや紙の手帳は不要になりつつあるといえよう。