私の場合、物忘れがひどいので(昔からそうだった)、備忘録としてライフログをつけるのは、欠かせない日課の一つだ。また、日々の怠惰な生活を反省するためにも役に立ってくれる。物忘れがひどいことは、たとえば、1か月前に書いたブログを読み返してみると、へー、こんなことを書いていたんだ、などと感心してしまうこともたびたびだ。なので、公開であろうと、非公開であろうと、ライフログは確かに役に立っているといえる。もう一つ、公開型のライフログの場合には、これを読んでくださっている方に、自分はいまこんなことをしていますよ、とか、こんなことを考えています、こんなことに興味をもっています、といった情報を伝えることも、ライフログの効用の一つかもしれない。

 昔は、ライフログをつける手段(メディア)としては、紙とペン、筆くらいしかなかったので、単に「日記」「日誌」とよ呼ばれていた。しかし、インターネット社会の現代では、「ライフログ」ということばが、日記のかわりに使われるようになっている。「ライフ」は「生活」であるし、「ログ」は記録であるから、ライフログは日記の直訳に近いといえる。

 けれども、わざわざ横書きでライフログというようになったのは、やはり、メディアの進化のおかげだろう。とくに、CGMの驚くべき進歩がライフログをメジャーなネットコンテンツの一つにまで押し上げた最大の要因だろうと思う。

 ライフログに使われるアプリといえば、私の場合には、iライフログが8割以上を占めているが、ブログ、Evernote、ツイッター、フェイスブック、LINE、Foursquareなども広い意味でのライフログだといえる。最近では、ウェアラブルなライフログツールが表れ始めている。けさの「Asciiニュース」によれば、ソニーから、『SmartBand SWR10』というウェアラブルなライフログのツールが発売されるとのこと。リストバンドとスマホのLifeLogアプリを連動して使うもののようだ。Asciiニュースの記事によると、

ブックマーク
カロリー
ウォーキング
ランニング
睡眠
コミュニケーション
カメラ/アルバム
音楽
映画/TV
ゲーム
読書
インターネット

 今まで気にしていなかった行動が具体的にわかり、“毎日の目標”の設定により進捗状況がわかるようになるので、無意識でとっていた行動を意識するようになります。
とある。いま私が使っているiライフログは、基本的には手動で入力しなければならないが、ソニーのウェアラブルの場合には、ほとんどを自動的に記録してくれるようだ。

 iライフログで私が気に入っているのは、時刻、カテゴリーの他に、写真が適宜入れられること、その場その場で、文章のコメントを入れられること、あとからログを自由に編集できること、Evernoteに自動保存してくれることである。習慣化すれば、入力も苦にはならない。これからの目標としては、できるだけバシバシ写真を撮って、ライフログをよりビジュアルなものにすることと、コメントも頻繁に入れて、ライフりログをより「マルチメディア日記」に近いものにすることだ。

 最近、もうひとつ 入れたライフログ関連のアプリは、DAYS7というもので、これはもっぱら写真専用のライフログで、写真を撮り、それを日付ごとにビジュアルに表示してくれる、楽しいアプリだ。写真だけでもライフログができるといういい見本だ。iライフログとの併用も可能。日付と撮影した時間が表示されるので、わかりやすい。写真だけではなく、コメントもつけられる点は、iライフログと同じだ。また、写真の下に表示された撮影位置のテキストをクリックすると、写真を撮影した場所の地図も表示させることができる。あとで思い出す場合などに便利だろう。iライフログとの同期も行えるので、二度手間が防げる。DAYS7は、「僕の来た道」アプリを代替してしまった。