インターネットの歴史を回顧すると、その時代、その時代の「キーワード」があり、それがインターネット発展の諸段階を象徴していたように思われる。
インターネットの黎明期を象徴するキーワードは、「ARPAネット」だろう(これについては、前ブログで取り上げた。
これが、NSFネットに地位を譲り、「インターネットの成長期」に入る。これはアメリカ国内のインターネットが欧州や日本のネットとつながり、グローバルなネットワークへと発展した時期である。この時期のキーワードは、「TCP/IP」だろうか。それとも、USENETだろうか。インターネットのサービスが、データ通信やメールから、USENETのようなコミュニティサービスへと発展した点でも画期的だった。「コミュニケーションのメディア」としてのインターネットが明確になった時期でもある。
第三期は、「WWW」の時代だ。これは、1989年のCERNにおけるWWWの開発、そして1993年から1995年までの「ウェブブラウザ」開発の時期だ。キーワードはもちろん「ウェブ」だ。そして、インターネットが「マルチメディア」へと発展した時期でもある。すでに1980年代末からCD-ROMなどを用いて誕生したマルチメディアが、1990年代前半には最先端のメディアを象徴するキーワードとなった。そして、ウェブブラウザの開発と普及によ って、マルチメディアの代表選手となって、バトンタッチしたのであった。
それとともに、1995年前後からアメリカで唱えられたのは、「デジタルディバイド」というキーワードである。日本でも、情報通信学会などで1999年頃からデジタルディバイドのシンポジウムが開催されたり、2000年には「デジタルデバイド」が地球規模のも経済格差を引き起こしている重大な問題として、先進国サミットの主要議題として取り上げられりした。この時期は、「インターネットの急成長期」とも呼ぶことができるだろうか。
2000年代半ばに入ると、新たに「Web2.0」というキーワードが登場し、インターネット界で一世を風靡することになる。これは、2004年10月:アメリカの出版社オライリーメディア社のCEOであるティム・オライリー氏がサンフランシスコで「Web2.0カンファレンス」という会議を開催したことが、直接の契機となっている。
それから数年後、FacebookやtwitterなどのSNSが登場し、急速に普及するようになるとともに、Social Networkingあるいは「ソーシャルメディア」というキーワードが登場するようになった。これは現在に至るまで続く、インターネットの成熟期を象徴することばといえよう。
最近はやったインターネット関連のキーワードは、「デジタルネイティブ」だろうか。これは、生まれながらに、デジタルメディアやITに親しんでいる若者たちにことをさしている。それ以外のインターネットユーザは「デジタルイミグラント」と呼んで区別されている。
このように、「デジタルディバイド」「Web2.0」「ソーシャルメディア」などは、インターネットの発展史の中の一コマとなったわけだが、いずれも、現在消滅したわけではなく、依然として存続していることを銘記しておきたい。たとえば、「デジタルディバイド」というテーマは、平成23年版情報通信白書までは、大きなテーマとして取り上げられていたが、それ以降は取り上げられてはいないようだ。しかし60歳以上の高齢者や年収200万円未満の低所得層にはインターネットは十分にはいきわたっていないのが現状(平成26年時点)だ。 デジタルネイティブの中にさえ、ITを十分に使いこなせない層がいることを指摘する研究者もいる。Web2.0という言葉も、いまや死語に近くなっているが、その本質は現在もなお不変である。
さて、ソーシャルメディア、デジタルネイティブにつづくインターネット世界の次なるキーワードは何だろうか?クラウド、スマート化、コモディティ化、そして。。。?まだ誰にも分らない新時代のキーワードを待ち望んでいるのは私だけだろうか?
インターネットの黎明期を象徴するキーワードは、「ARPAネット」だろう(これについては、前ブログで取り上げた。
これが、NSFネットに地位を譲り、「インターネットの成長期」に入る。これはアメリカ国内のインターネットが欧州や日本のネットとつながり、グローバルなネットワークへと発展した時期である。この時期のキーワードは、「TCP/IP」だろうか。それとも、USENETだろうか。インターネットのサービスが、データ通信やメールから、USENETのようなコミュニティサービスへと発展した点でも画期的だった。「コミュニケーションのメディア」としてのインターネットが明確になった時期でもある。
第三期は、「WWW」の時代だ。これは、1989年のCERNにおけるWWWの開発、そして1993年から1995年までの「ウェブブラウザ」開発の時期だ。キーワードはもちろん「ウェブ」だ。そして、インターネットが「マルチメディア」へと発展した時期でもある。すでに1980年代末からCD-ROMなどを用いて誕生したマルチメディアが、1990年代前半には最先端のメディアを象徴するキーワードとなった。そして、ウェブブラウザの開発と普及によ って、マルチメディアの代表選手となって、バトンタッチしたのであった。
それとともに、1995年前後からアメリカで唱えられたのは、「デジタルディバイド」というキーワードである。日本でも、情報通信学会などで1999年頃からデジタルディバイドのシンポジウムが開催されたり、2000年には「デジタルデバイド」が地球規模のも経済格差を引き起こしている重大な問題として、先進国サミットの主要議題として取り上げられりした。この時期は、「インターネットの急成長期」とも呼ぶことができるだろうか。
2000年代半ばに入ると、新たに「Web2.0」というキーワードが登場し、インターネット界で一世を風靡することになる。これは、2004年10月:アメリカの出版社オライリーメディア社のCEOであるティム・オライリー氏がサンフランシスコで「Web2.0カンファレンス」という会議を開催したことが、直接の契機となっている。
それから数年後、FacebookやtwitterなどのSNSが登場し、急速に普及するようになるとともに、Social Networkingあるいは「ソーシャルメディア」というキーワードが登場するようになった。これは現在に至るまで続く、インターネットの成熟期を象徴することばといえよう。
最近はやったインターネット関連のキーワードは、「デジタルネイティブ」だろうか。これは、生まれながらに、デジタルメディアやITに親しんでいる若者たちにことをさしている。それ以外のインターネットユーザは「デジタルイミグラント」と呼んで区別されている。
このように、「デジタルディバイド」「Web2.0」「ソーシャルメディア」などは、インターネットの発展史の中の一コマとなったわけだが、いずれも、現在消滅したわけではなく、依然として存続していることを銘記しておきたい。たとえば、「デジタルディバイド」というテーマは、平成23年版情報通信白書までは、大きなテーマとして取り上げられていたが、それ以降は取り上げられてはいないようだ。しかし60歳以上の高齢者や年収200万円未満の低所得層にはインターネットは十分にはいきわたっていないのが現状(平成26年時点)だ。 デジタルネイティブの中にさえ、ITを十分に使いこなせない層がいることを指摘する研究者もいる。Web2.0という言葉も、いまや死語に近くなっているが、その本質は現在もなお不変である。
さて、ソーシャルメディア、デジタルネイティブにつづくインターネット世界の次なるキーワードは何だろうか?クラウド、スマート化、コモディティ化、そして。。。?まだ誰にも分らない新時代のキーワードを待ち望んでいるのは私だけだろうか?
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