クラウド時代のiPhone機種変更


 旧来のiPhone5には、たくさんのアプリがおいてあり、これらには膨大なデータが紐付けされている。クラウド時代には、こうしたデータがクラウドに保存されているので、新機種になっても困ることはない。また、電話帳のデータは、USBケーブルをPCにつないで、iTunesを起動して、iPhone6に同期させることができる。1000曲以上も入れていた音楽も、iTunesを媒介として新機種にコピーすることができた。

 私たちは、アプリを使いながら、知らず知らずのうちにクラウドサービスを使っているのということが、今回の移行作業を通して改めてわかった。EvernoteとかOneDriveなどのよく知られたクラウドであれば、新機種へのデータの引き継ぎは簡単にできる。アプリを起動するときに、EvernoteなりMicrosoftなりGoogleなりでサインインすれば自動的にクラウドのデータを取り込むことができる。

 ただし、アプリの中には、クラウドにデータをバックアップする機能がついていながら、私自身がそのことに気づかなくて、うっかり貴重なデータを失ってしまうという リスクもあるので、注意が必要だ。たとえば、私が日頃から愛用している「散歩計」というウォーキング支援アプリの場合、これまでの散歩の計測データは、初期設定の状態ではクラウドにバックアップされていない。最初にDropboxと連携させる手続きをしておかねばならない。また、家計簿ログアプリの一つ「CashFlow」の場合も、Dropboxにバックアップがとれるようになっている。

 幸い、iPhone購入後、1週間は、旧機種を手元においておくことができるので、旧機種を使って、データをDropboxにエクスポートし、改めて新機種でアプリを立ち上げ、「バックアップ」機能をつかって、すべてのデータを無事にダウンロードすることができた。

 このように、現在のアプリは、個人データをクラウドに保存し、機種変更の際にはこれらのデータをダウンロードすることによって、旧機種と同じ状態で利用再開することができるので、安心だ。 

 一つだけ、データが「消え」て焦ってしまったのは、子供がよく使っている「パズドラ」の場合だ。なにもしないでプレイを始めると、いままでの戦歴データがリセットされてしまうのだ。けれども、これもデータの「バックアップ」機能があり、これを使えば、いままでの続きでゲームを楽しめることができることを発見!子供も喜んでいた。私たちの知らないところで、データはバックアップされ、管理されているのは、一面ではリスキーではあるが、利便性がそれ以上に高いことも確かだ。

 

早くもiPhone6の取り扱い解説書が

 アップルのiPhoneには取扱説明書のような解説書は添付されていない。ネットで検索しながら、初期設定をしたのだが、やはり本格的な解説書がほしい。と思って、アマゾンKindleショップで探してみたら、早くもiPhone6の解説書がKindle版でも提供されているではないか!なんという速さだろうか。




 さすが、本格的な解説書。ネットで調べたのではわからない点もわかりやすく説明してくれるので大いに助かっている。  きのうの初期設定では、Touch IDという新機能の設定がいまいちわからなかったので、解説書を頼りにやってみたところ、うまく作動するようになった。スリープ画面でいきなりホームボタンを登録しておいた指をかるく押さえると、パスワードを飛ばして、ホーム画面に入ることができる。セキュリティ上も指紋登録によるサインインは安心だ。ただし、ホームボタンをあまり強く押したりすると、なかなかホーム画面に入ることができない、というマイナーなトラブルも発生。指でタッチするときには、ふんわりと包むようにしてホームボタンを押すのがコツのようだ。慣れるまではしばらくかかるかもしれない。